読む前に:本人が公表した範囲で知る
この記事は、本人の公開発信やインタビュー、本人取材を含む所属機関・出版社などの明示的な紹介をもとにしています。自己認識として語る人、診断を受けたと話す人、書く困難だけを公表している人を区別します。個々の医療記録を確認したものではなく、症状の重さや現在の状態も推測しません。
ディスレクシアだけを公表した人を、そのままディスグラフィアとして数えていません。文字や作品を見た印象だけでの判断、故人に対する後付けの診断も行いません。紹介する肩書きや活動は出典掲載時点のものです。
気になる分野や名前から読んでください。紹介する方々と「かきうつし」に提携・推薦関係はありません。著作や番組の紹介は、購入やサービス利用を勧めるためのものではありません。

図の内容をテキストで読む
- 創作
- 漫画・物語・映像。山本さほさん ほか。
- 医療・研究
- 診療や工学研究。小早川節さん ほか。
- スポーツ
- アイスホッケー。Brent Sopelさん。
書字の困難があっても、活動の分野はさまざま。誰かの実績を、自分の合格点にしなくていい。
山本さほ|漫画家
『岡崎に捧ぐ』『きょうも厄日です』などを手がける漫画家です。2020年の本人インタビューでは、報告書の漢字を辞書で調べていた経験と、漫画家になってからディスグラフィアを知り、自分の困難を理解した経緯を語っています。[1]
本人の自己認識を語った取材です。正式な診断を確認したという意味ではなく、漫画家全体の特性にも一般化しません。
朝野幸一|体験を本にした著者
『14歳、字を書けない私が「書く」喜びを手にするまで』の著者です。新潮社は、漢字の手書きが苦しい「書き障害」の当事者として紹介しています。自分の経験を本として伝える活動そのものが、手書きの難しさと文章で表現することの違いを考えるきっかけになります。[2]
出版社による著者紹介です。若い著者の公表された著作と経験のみを扱い、現在の年齢や健康状態は推測しません。
小早川節|医師
開業医として働く経験を「読み書き配慮」のコラムに寄せ、書字障害があるという自己認識を記しています。手書きのカルテに苦労した際はワープロで作って印刷し、その後は電子カルテに助けられたと振り返っています。[3]
本人の回想と自己認識です。医師という職業は、この体験談の診断上の確実性や、記事・アプリへの医学的な監修を意味しません。
とっしーさん|特別支援教育の支援員
おとなのLDラボの本人インタビューで、ディスグラフィアという書字の特性を明示しています。掲載時には支援員として働き、特別支援学校の教員を目指して大学院で学んでいると語っています。子どもに寄り添う仕事への思いを、自分の経験とともに伝えています。[4]
公開呼称での本人インタビューです。実名や勤務先を推測せず、肩書きは掲載時点のものとして扱います。
吉本彩華|学びの環境について発信する学生
DO-IT Japanの2024年度活動報告書に、書字障害と自分に必要な配慮について本人が寄稿しています。困りごとを伝える発表資料を、周囲のフィードバックで改善した経験を紹介しています。自分に必要な支えを言葉にし、伝えることも大切な活動です。[5]
公式報告書の本人寄稿(冊子23ページ)です。掲載時の学生としての発信に限定し、進路の実現や現在の在籍先は推測しません。
小松浩|働きながら学んだ経験を発信
全国障害学生支援センターの2018年のインタビューで、漢字の書字の困難を語っています。同じ記事で、短時間勤務や放送大学での学び、折り紙を通じた人とのつながりを紹介しています。仕事、学習、趣味を組み合わせる生活の実例です。[6]
本人は書字障害が「あると思います」と説明しています。正式な診断確認とは区別し、掲載当時の勤務・学習経験として紹介します。
Keyさん|英語教師・自営業
「さわるグリフ」の本人インタビューで、英語を教える仕事と書字障害について語っています。仕事の中でも手書きが必要な部分に負担があり、パソコンなどを利用する経験を紹介しています。教える内容と、書類を手で記入する作業は別に考えられることが伝わります。[7]
公開呼称による本人談で、本人は診断書を受けた経験にも言及しています。第三者が診断書を確認した資料ではなく、実名や現在の就業状況は推測しません。
Patricia Polacco|児童書作家・画家
2008年のTeachingBooksのインタビューで、本人がディスグラフィアを含む学習上の困難を公表しています。幼い頃から物語や絵が好きで、考えを文字にできないときも、絵で物語を表していたと説明しています。絵本を仕事として作り始めたのは41歳だったと語っています。[8]
本人インタビューのPDF本文を確認しました。複数の学習上の困難を併記した昔の回想で、現在の状態や書字障害だけの影響を示すものではありません。
Adam Pally|俳優・コメディアン
『Happy Endings』や『ソニック・ザ・ムービー』シリーズなどに出演する俳優です。2026年の番組でディスグラフィアがあると述べ、学校での作文の判読や、署名に困った経験を語っています。人前で文字を書く負担が、演じる仕事での活動と並存してきたことを知る資料です。[9]
iHeartの自動文字起こし約44〜46分を参照。本人は十分な評価を受けなかったとも語っており、診断済みとは断定しません。番組内の医学的説明は根拠にしません。
Brent Sopel|元NHL選手
アイスホッケーのNHLでプレーし、2010年のスタンレー・カップ優勝チームにも在籍した元選手です。ESPNの本人インタビューはディスレクシアとディスグラフィアを明記し、メールを書く負担などを紹介しています。競技での実績があっても、読み書きの支えは必要になり得るという経験です。[10]
本人取材に基づくスポーツ報道です。複数の困難が扱われており、症状をすべてディスグラフィアだけに帰属させません。
Bayley Garnham|トレーナー・重量挙げ競技経験者
本人出演のポッドキャストで、12歳ごろの評価でディスグラフィアなどが分かったと説明しています。番組ではスポーツ・運動科学を学び、ニュージーランドで重量挙げ競技とパーソナルトレーニング指導に携わった人として紹介されています。[11]
本人談と番組紹介が出典です。五輪への出場や国際大会での優勝を確認した資料ではありません。
Patty DeDurr|児童書作家
ディスグラフィアを扱う児童書『This Llama Can Write』の著者です。本人インタビューでは、家族の書字の困難をきっかけに自分自身の経験を振り返り、評価を受けた経緯を語っています。子どもが自分の困りごとを知るための物語を届けています。[12]
本人出演の番組の紹介・逐語録を参照しています。家族と本人の経験を区別し、書籍や活動の効果を検証したとは扱いません。
Isaac Zablocki|映画祭共同創設者
障害をテーマにした映画を紹介するReelAbilities Film Festivalの共同創設者です。Understoodの本人インタビューでディスグラフィアを明示し、大学で診断されたと語っています。口頭で伝えることと文章にすることの違い、映画を選んで届ける仕事について説明しています。[13]
本人が診断の経験を語ったインタビューです。検査内容は公開されておらず、映画祭活動の原因を医学的に説明するものではありません。
Nick Newman|脚本・映像制作
SoCreateの本人インタビューでディスグラフィアを明示し、文章の構造や句読法に苦労すると説明しています。短編の脚本や映像制作に取り組み、編集を手伝う人の助けを借りながら書く活動を紹介しています。人と協力して作品を形にする実例です。[14]
制作サービスの会員インタビューです。公開された制作活動の紹介であり、商業的成功や作品の完成を一律に保証する資料ではありません。
E. L. Lyons|ファンタジー作家
Dysgraphia Lifeへの本人寄稿で、ディスグラフィアの診断経験と、長編ファンタジー『Starlight Jewel』を出版したことを記しています。書くことに困難がありながら物語を作ってきた歩みを、一人称で読むことができます。[15]
本人寄稿と掲載元の紹介です。出版の経験を示すもので、売上・治癒・障害の程度を確認する資料ではありません。
Ellery Adams|ミステリー作家
多数のミステリー小説を手がける著者です。Hasty Book Listの本人インタビューでディスグラフィアがあると述べ、アイデアをノートに書くこともある一方、主にコンピューターで入力すると説明しています。一つの方法に固定せず、場面に合わせて選ぶ経験です。[16]
本人への書面インタビュー。ページでは月日を確認できますが掲載年は明確でなく、診断の詳細も公表されていません。
Amelia Diane Coombs|小説家
『Drop Dead Sisters』などの小説を手がける著者です。本人インタビューでは、ディスグラフィアによって手書きが難しいと説明し、作品のアイデアから予定、買い物リストまでノートパソコンやスマートフォンで記録すると語っています。[17]
本人への書面インタビューです。掲載年や診断の経緯は確認できないため、公表した経験の範囲だけを紹介します。
E. T. Gunnarsson|SF作家
『Forgive Us』などを手がける作家です。2021年の本人インタビューで、ディスグラフィアがあり鉛筆やペンで書くことが難しいため、コンピューターを使うと説明しています。公共ラジオWFSUでも、書字の困難と著作活動が紹介されています。[18][35]
本人インタビューです。入力方法の個人例として扱い、特定の道具の効果や職業適性を一般化しません。
Owen Small|研究アシスタント
LDAのポッドキャストで、ディスグラフィアと分かった経緯や、大学院の試験でキーボードを利用するようになった経験を語っています。番組ではTrinity College Dublinの研究アシスタント・プロジェクトマネージャーとして紹介されています。[19]
本人出演の番組紹介と逐語録です。肩書きは掲載時点のもの。アイルランドの試験配慮がそのまま日本で認められるという説明ではありません。
Lynn Marie Sager|著者・元俳優
Six Peasの本人インタビューでディスグラフィアを明示し、執筆した文章を校正する経験を語っています。本の出版やSubstackでの発信を続ける著者として、演じる仕事をしていた頃から現在の執筆までを紹介しています。[20]
個人運営の番組における本人インタビューです。医療記録や販売実績ではなく、公開された執筆活動の例として扱います。
Abigail Cordiner|工学分野の大学院研究者
ウィスコンシン大学マディソン校の公式記事は、幼少期にディスグラフィアなどの診断を受けたと明記しています。幹細胞由来の心筋細胞を作る工程を研究し、2024年にNSFの研究フェローシップを受けています。読み上げやデジタルの注釈など、研究を支える方法も公開しています。[21]
本人への取材を含む大学公式記事ですが、診断名は記者の説明です。本人の直接引用と区別し、併存する困難の影響を切り分けて推測しません。
Trip O’Dell|プロダクトデザイナー・元教師
本人インタビューで、ディスグラフィアを含む診断を受けた経験を語っています。教師を経てAdobe、Microsoft、Amazonなどでデザインの仕事に携わり、自分に合う情報の扱い方や技術の使い方を探してきたと説明しています。[22]
番組のAIによる文字起こしと本人の経歴説明が出典です。発言中の脳科学や成功者の割合などの一般論は採用しません。
Ronnen Harary|Spin Master共同創業者
玩具・エンターテインメント企業Spin Masterの共同創業者です。本人公式サイトで、10歳のときにディスグラフィアの評価を受けた経験を記しています。友人と会社を立ち上げた歩みとともに、学習上の困難がある若者への支援にも言及しています。[23]
本人公式サイトの自己紹介です。企業の成功を障害の結果と断定したり、起業すれば成功できるという根拠にしたりしません。
Tiffany Sunday|著者・講演者・起業家
International Dyslexia Associationに掲載された本人寄稿で、小学校時代にディスグラフィアとディスレクシアの診断を受けたと記しています。著者、講演者、起業家としての経験と、出版を目指して取り組んだ歩みを紹介しています。[24]
2015年の本人寄稿です。本文はディスレクシアや起業の経験を多く扱い、書字の困難だけが活動に与えた影響は切り分けられません。
Juana Flores|児童図書館員
Storytime Solidarityの本人記事で、ディスグラフィアがあり書くことが難しいと説明しています。図書館での仕事や子ども向けのお話の時間、包摂のための活動を紹介しています。米国図書館協会のインタビューでも、その図書館活動を確認できます。[25][34]
本人寄稿と図書館協会の取材です。経験は掲載当時のもので、現在も同じ図書館に勤務しているとは推測しません。
Shae Marie Wissell|研究者・職場支援者
re:think dyslexia掲載の本人インタビューで、大学卒業後にディスグラフィアとディスレクシアの診断を受けたと語っています。研究、執筆、ポッドキャスト、職場への支援活動に携わり、働く人の困りごとを伝えています。[26]
本人運営組織に掲載された取材記事です。職務の存在を示す資料であり、支援サービスの有効性を検証した研究ではありません。
Kathleen Perley|AI教育者・起業家
本人出演のポッドキャストで、ディスグラフィアを含む自分の学習上の困難に言及しています。Rice Universityの公式プロフィールでは、AIに関わる教育・助言と、企業の創業経験が紹介されています。技術を学び、教え、仕事にする活動の一例です。[27][32]
本人番組の自動文字起こしと大学公式プロフィールを参照。診断の詳細は確認できず、AIの治療効果や成功との因果関係は示しません。
書字困難の体験:菊田有祐|デザイナー・アーティスト
本人インタビューでは、読みよりも書くことが特に難しいと説明しています。慶應義塾の公式発信でも、ファッションブランドやアートの活動、学習時の配慮についての発信が紹介されています。タブレットなど、自分に合う学び方を相談してきた経験を知ることができます。[28][33]
書く困難とLDの本人公表を扱います。参照した資料からディスグラフィアという診断名を確認したわけではありません。
書字困難の体験:飯山太陽|アーティスト
真岡市の公式インタビューで、本人が文字を書くことの苦手さに触れています。絵、立体、音楽などを制作し、地域のバリアフリーマップやウィンドウアートにも関わる活動が紹介されています。多様な表現の方法を使って地域と関わる実例です。[29]
本人の書字困難と自治体による活動紹介が根拠です。ディスグラフィアの診断が確認できた人物とは分類しません。
書字困難の体験:ゆめの|漫画家
『心を病んだ父、神さまを信じる母』などを手がける漫画家です。withnewsの本人インタビューで、漢字や書類記入の困難と、専門医院で書字障害の傾向を指摘された経験を語っています。自分の経験を漫画や文章で発信しています。[30]
本人は「確定的ではない」と説明しています。記事見出しだけを根拠にせず、本文の限定に従い、確定診断として紹介しません。
診断を受けていない体験:Andrew Kahn|学習支援の専門職
Understoodの本人インタビューで、子どもの頃から書字に困った経験を振り返っています。同時に、正式なディスグラフィアの診断は受けなかったと明言しています。学習支援に携わる立場から語る経験として紹介し、診断済みの当事者と扱いを分けます。[31]
本人が正式診断を否定しています。専門職という肩書きから本人の診断を推測せず、公開された書字経験のみを紹介します。
活躍の形も、必要な支えも、一人ひとり違う
これらの経験から編集部が受け取ったのは、手書きを減らす、コンピューターを使う、編集を手伝ってもらう、学ぶ環境を相談するなど、活動を支える方法の幅広さです。才能や努力だけで困難が消えるという話にはまとめられません。
誰かと同じ成果を出さなくても、あなたが配慮や道具を使ってよいことは変わりません。今日の書類を一枚終えることも、好きなことを少し続けることも、あなた自身の暮らしの中で大切な一歩です。今つらいときは、成功例と自分を比べるために読まなくて大丈夫です。